試験まで残り1〜2週間。「今からでも何かもう1冊詰め込んだほうがいいのでは」と焦っていませんか。結論から言うと、直前期にやるべきことは新しい教材を増やすことではなく、これまで解いた過去問と模試を繰り返し「思い出す」練習です。ここでは直前期の具体的な過ごし方を整理します。
焦って新しい問題集に手を出さない
試験が近づくと、「まだやっていない範囲があるかもしれない」という不安から、新しい問題集やテキストに手を伸ばしたくなります。しかし直前期にこれをやると、中途半端な知識が増えるだけで、かえって得点が下がることも珍しくありません。
これは意志が弱いからではなく、直前期の限られた時間の使い方の問題です。新しい教材は「まだ知らない知識をインプットする」作業ですが、直前期に効果が高いのは「すでにインプットした知識を、テスト形式で思い出す」作業だからです。記憶は思い出す練習(アクティブリコール)をするほど定着しやすいと言われており、直前期は新しい知識を増やすより、今ある知識を確実に引き出せる状態に仕上げることが優先です。
過去問と模試を「解き直す」ことに時間を使う
直前期の中心に据えるべきは、過去問と模試の解き直しです。特に意識したいのは次の2点です。
- 間違えた問題だけを集めた「自分専用の弱点ノート」を見直す。1問1問を丁寧に復習するより、短時間で何周も繰り返すほうが記憶に残りやすい
- 正解した問題も、なぜ正解なのかを説明できるか確認する。「なんとなく合っていた」問題は、選択肢を少し変えられると間違える危険がある
一度に長時間かけて復習するより、朝・昼・夜と短い時間に分けて繰り返すほうが記憶が定着しやすいことも分かっています(分散学習)。直前期こそ、まとまった時間より「毎日必ず触れる」ことを優先してください。
暗記項目は最後の1週間に集中させる
数字や用語の丸暗記が必要な項目(罰則の金額、届出の期限、講習の受講期間など)は、直前まで残しておいても構いません。むしろ試験直前に触れた記憶のほうが本番まで残りやすいため、暗記系の項目は最後の1週間に集中させる、という順番が理にかなっています。語呂合わせなど暗記のコツは暗記のコツ・語呂合わせの記事でも整理しています。
前日は新しい暗記より睡眠を優先する
試験前日は、新しいことを詰め込むより睡眠時間を確保するほうが得点につながります。記憶は眠っている間に整理・定着されるため、前日に無理をして夜更かしすると、それまで覚えた内容がかえって定着しにくくなってしまいます。「前日にもう1周できなかった」と焦る必要はありません。それよりも、いつも通りの時間に寝て、頭がすっきりした状態で試験会場に向かうことを優先してください。
試験当日までのスケジュール感
2026年度の試験は11月15日(日)13:00〜15:00に実施され、合格発表は12月24日(木)予定です(2026年8月時点、資格予備校各社の発表より)。逆算すると、10月末までに一通りのインプットを終え、11月最初の2週間を過去問・模試の解き直しと暗記の総仕上げに充てる、というのが無理のないスケジュールです。最新の日程は必ず試験実施団体の公式サイトで確認してください。
まとめ
- 直前期に新しい教材を増やすのは逆効果。過去問・模試の解き直しを優先する
- 間違えた問題を集めた弱点ノートを、短時間で何度も繰り返す
- 暗記系の項目は最後の1週間に集中させる
- 前日は新しいインプットより睡眠を優先する
まずは、これまで使った過去問と模試を1冊にまとめ、間違えた問題だけに印をつけるところから始めてみてください。直前期にやることは、驚くほどシンプルです。


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