試験に合格しても、それだけでは「賃貸不動産経営管理士」を名乗って業務にあたることはできません。結論から言うと、合格後は別途オンラインで登録申請を行い、登録料6,600円(税込)を支払って初めて、有効期間5年間の登録証が交付されます。ここでは合格から登録証を受け取るまでの流れを整理します。
合格しただけでは資格者になれない
賃貸不動産経営管理士試験の合格は、あくまで「登録の資格を得た」という状態にすぎません。実際に賃貸不動産経営管理士として名乗り、業務にあたるには、試験合格後にあらためて登録の手続きを行う必要があります。「合格=資格取得」と思い込んでいると、この後の手続きを忘れたまま何年も経ってしまう、というケースもあり得ます。
登録の要件は「実務経験2年以上」または「登録実務講習の修了」
登録するためには、管理業務に関し2年以上の実務経験を持っているか、実務経験がない場合は登録実務講習を修了している必要があります。不動産業界未経験からこの資格を目指した人の多くは、後者の登録実務講習を経由することになります。自分がどちらに該当するか分からない場合は、これまでの職歴のうち、委託を受けた賃貸住宅管理業務(維持保全、家賃・敷金等の金銭管理)に何年携わったかを数えてみると判断しやすくなります。
申請はオンラインのみ、必要書類はシンプル
登録申請は、郵送ではなくオンラインでのみ受け付けられています(2026年8月時点、賃貸不動産経営管理士協議会の発表より)。必要な書類は主に次の2点です。
- 顔写真データ(登録申請日より6ヶ月以内に撮影したもの、jpg形式、5MB以内)
- 実務経験を証明する「賃貸住宅管理業務実務経験証明書」、または登録実務講習の修了証(いずれか該当するほう)
紙の書類をそろえて窓口に持参する必要はなく、スマホやパソコンから完結できる点は、忙しい人にとって負担が小さい部分です。
費用は登録料6,600円(登録証発行手数料を含む)
登録にかかる費用は、登録料6,600円(税込)です。この金額には、登録証(賃貸不動産経営管理士証)の発行手数料4,500円が含まれています(2026年8月時点、賃貸不動産経営管理士協議会の発表より)。支払いはクレジットカードまたはコンビニ払いに対応していますが、一度支払うと返金はされないため、必要書類がすべてそろっているかを確認してから申請するのが安全です。
なお、試験の受験料そのものについては受験資格・受験料の記事で別途整理しています。受験料と登録料は別のタイミングで発生する費用なので、資格取得までのトータルコストを見積もる際は両方を合算して考えてください。
登録証の有効期間は5年間
交付される登録証(賃貸不動産経営管理士証)の有効期間は5年間です(2026年8月時点、同協議会の発表より)。一方で、試験の合格実績そのものには有効期限がありません。つまり「試験に合格してから何年経っても、登録さえすれば資格者になれる」という点は安心材料です。登録後、5年ごとに更新の手続きが必要になる点については、資格更新と法定講習の記事で詳しく解説しています。
申請から実際に登録証が交付されるまでの具体的な所要期間は、時期によって変動するため、公式サイトのマイページで進捗を確認するのが確実です。
まとめ
- 試験合格はゴールではなく、別途オンラインでの登録申請が必要
- 登録には実務経験2年以上、または登録実務講習の修了が必要
- 必要書類は顔写真データと実務経験証明書(または講習修了証)のみ
- 費用は登録料6,600円(登録証発行手数料4,500円を含む)、返金不可
- 登録証の有効期間は5年間、以降は更新講習が必要
まずは、自分が実務経験2年以上に該当するか、それとも登録実務講習が必要かを確認するところから始めてみてください。それだけで、次に取るべき手続きがはっきりします。


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