賃貸不動産経営管理士の受験を考えるとき、「実際どれくらいの人が受けている試験なのか」「年々受験者は増えているのか」が気になりませんか。結論から言うと、申込者数は毎年3万人台前半〜半ばで推移し、2025年度(令和7年度)は前年から増加しています。ここでは年度別のデータをもとに、受験者数の実態を整理します。
年度別の申込者数・受験者数の推移
一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会が公表している「試験の概要」の実施結果をもとにしています(2026年8月時点で確認)。
| 年度 | 申込者数 | 受験者数 | 受験率 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年度(令和3年度・国家資格化) | 35,553名 | 32,459名 | 91.4% | 10,240名 | 31.5% |
| 2022年度(令和4年度) | 35,026名 | 31,687名 | 90.5% | 8,774名 | 27.7% |
| 2023年度(令和5年度) | 31,547名 | 28,299名 | 89.7% | 7,972名 | 28.2% |
| 2024年度(令和6年度) | 33,949名 | 30,194名 | 88.9% | 7,282名 | 24.1% |
| 2025年度(令和7年度) | 36,360名 | 31,792名 | 87.4% | 9,370名 | 29.5% |
申込者数だけを見ると3万1千〜3万6千人程度の範囲で上下しており、右肩上がりに増え続けているわけではありません。ただし直近の2025年度は、申込者数・受験者数・合格者数のすべてが前年を上回っており、資格への関心が再び高まっている状況がうかがえます。
受験者数が変動する理由
年度による増減の背景として、次のような事情が考えられます。
- 2021年度の申込者数の多さ: 賃貸住宅管理業法の施行によって国家資格化した直後の年度で、資格の注目度が特に高かった時期にあたります
- 2023年度の落ち込み: 申込者数が前年から約3,500名減少しており、国家資格化直後の駆け込み受験が落ち着いた反動とみられます
- 2025年度の再増加: 資格手当を設ける企業の増加や、不動産業界の人材不足を背景とした転職市場での評価向上などが後押ししている可能性があります
「今年は受験者が少なそうだから狙い目」といった年度ごとの有利不利を過度に意識するより、資格自体への関心は中長期的に底堅いという前提で、自分の学習計画を優先するのが実務的です。
申込んでも受けない人が1割前後いる
表の「受験率」を見ると、毎年87%〜91%程度で推移しています。つまり、申込みをしたものの当日受験しなかった人が、常に1割前後存在するということです。学習が間に合わなかった、体調不良、仕事の都合など理由はさまざまですが、「申し込んだからには受ける」という前提で早めに学習を進めておくことが、この数字からも重要だとわかります。
累計の有資格者数は約9.5万人
単年度の受験者数だけでなく、資格取得者の積み上がりも見ておくと資格の広がりが分かります。賃貸不動産経営管理士の総有資格者数は、2026年4月1日時点で94,817名に達しています(協議会発表)。国家資格化から日が浅い資格でありながら、10万人規模に近づきつつある状況です。
有資格者が増えるほど、業界内での認知度や採用時の評価も安定していきやすくなります。合格率の年度別推移については別記事で、受験資格や試験スケジュールについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 申込者数は年度によって3万1千〜3万6千人程度で変動し、一貫した増加傾向ではない
- 2025年度(令和7年度)は申込者数・受験者数・合格者数がいずれも前年を上回り、再び増加傾向
- 受験率は87%〜91%で推移し、申込んでも受けない人が常に1割前後いる
- 総有資格者数は2026年4月時点で94,817名。10万人規模に近づきつつある
まずは、今年の受験者数の増減を気にするより、申し込んだ以上は必ず受験するという前提で学習計画を立ててみてください。それだけで、直前になって焦る事態を防げます。


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